春日大社の境内には燈籠が多く、それらを見ながら歩いているだけでも楽しいと思います。約2000基の石灯籠と約1000基の釣燈籠があります。それら全てが様々な時代、武士から庶民まで様々な人々によって寄進されたものです。
 
 もともと燈籠は、仏教とともに伝来したものです。それが神社にも見られるようになったのは、神仏習合が進む平安時代からと言われています。もともとは雨乞いのため、時代が進んで、人々の様々な願いを込めて、灯火が献じられてきました。明治維新までは毎晩常夜灯として、火を灯してきたと言われますが、現在は2月の節分と8月の中元の夜にのみ、全ての燈籠に火が灯されます。これを万燈籠と言います。

 ところで、現在でも燈籠を寄進する事は可能です。制作費、奉納のお祭り、管理(万燈籠の灯火を含めて)、それら全てを含んで、釣燈籠で200万円、石灯籠は大きさによりますが250万から、だそうです。今でも年間で数基は奉納されるそうです。

 そこまではちょっと無理、という人は、万燈籠の時に献灯する事も出来ます。3000円です。紙に願い事を書いて奉納するのです。古くて奉納者が判らない燈籠や仮の燈籠に献灯していただけます。でも、実際の万燈籠の夜に、自分の献灯がどこにあるか探すのは至難の業です。当日行って、自分で空いている燈籠を探して献灯する事も可能だとか。
ぜひ、万燈籠神事、幽玄で美しい景色を堪能してみてはいかがでしょうか。

(Written by KAY, Nara Story 2009)